この記事の目次
・プロローグ
擦り傷って、人が生きている以上、必ず負ってしまう怪我ですよね。
たかが擦り傷、されど擦り傷です。
対処の仕方を誤ると、そこからばい菌が入り、化膿して大変なことになりかねません。
私は、転んで広い範囲を擦りむいてしまいました。 そこで、対処してみたのが、かねてから試してみようと思っていた湿潤療法です。
拙い体験ですが、少しでも参考になれば嬉しいです。
・擦り傷の原因
右手にスマートフォン、左手に財布。
足を進めたつもりが、運動神経がいつのまにか鈍ってきたのであろうか?
つま先が、コンクリートのちょっとした デコボコに、つまづいてしまった。
手に掴んでいるものを離す余裕もなく、頭からスローモーションのごとく倒れていった。
このまま倒れていくと、顔から落ちていって、顔がぐしゃぐしゃになるかと思ったが、幸いにも膝、肘、腕、手指を擦りむいただけで、打撲は 、両膝だけだった。
・擦り傷をした後の最初の処置
幸いにも、近くに水道があったので、すぐに擦り傷の部分を水で綺麗に洗浄した。
洗浄するときに、ちょっと染みるのかなと思ったが、以外にも、染みたのは最初だけでした。
少し痛みは感じただけど、水で流せば流すほど痛みは感じなくなった。
ある程度、血が止まり出したので洗浄を止めた。
最初の処置を終えて、自宅に向かう。
帰り着くまでの20分間、車を運転している最中に、肘や腕、膝の部分に少し痛みを感じてきた。
自宅に帰り着き、衣服を脱いで怪我したところを再確認すると、右手の甲の側の人差し指と中指、左手の甲の側の薬指と小指、右の手首から肘にかけてと両膝のあたりを擦りむいていた。
また、両膝には打撲の跡もあった。
残りのすべての擦りむいた部分をお風呂のシャワーで丁寧に洗浄していった。
傷口をシャワー洗浄しても、痛みを感じたのは、最初だけで、あとは感じなかった。
・擦り傷の範囲が狭いところは絆創膏で、広範囲のところはラップを使用してワセリンを塗る
手指の擦り傷は、絆創膏で隠れるくらいだったので、絆創膏のガーゼ部分にワセリンを塗って患部に貼った。
この時、絆創膏のテープの部分に、ワセリンがつかないように、細心の注意を払った。
ワセリンがテープにつくと、テープが皮膚とくっつかず、絆創膏がはがれてしまうからである。
比較的広く擦りむいた右腕の、手首から肘にかけては、ラップにワセリンを薄く均等に塗り、それを患部に、シワにならないように丁寧にかぶせて、絆創膏で固定した。
絆創膏のテープは、皮膚に優しいからである。
伸縮する両膝の患部にも、ラップにワセリンを塗り、それを絆創膏で固定していった。
ここまでの処置で、痛み、ヒリヒリ感などがなかったのは、本当に意外だった。
従来の私の処置のし方は、擦り傷を消毒液で消毒し、同時に傷口から泡がシュワーッと出てくる。
いかにも”消毒しているな”という感覚を、感じとっていたからである。
・ワセリンで擦り傷は治せる
傷の程度が浅いところは、3日ぐらいで、傷口がふさがってきた。
1週間もすると、絆創膏が外せるくらいになった。
傷の範囲が広い、右腕の患部は、4日ほどはラップのみだった。
5日目からは、絆創膏も使えるくらいになり、数枚の絆創膏で対応できるくらいに回復してきた。
2週間もすると、傷の程度が少し深いところも、だいたい完治した。
左手薬指の、第一関節から爪の間を、少し皮膚を深めに擦りむいたのだが、1ヶ月2ヶ月経つと、その傷ついた箇所が、爪に白い形で現れるようになり、半年過ぎると綺麗な爪に戻ってきた。
その少し深めに擦りむいた薬指も、1年経ったら、どこに傷があったのかも、わからないくらいに回復したのである。
ワセリンを使用している最中、痛みは少しも出なかったし、腫れもなかった。
化膿しなかったのは、本当に良かった。湿潤療法は、大成功だった。
・まとめ
傷口を、消毒液で消毒するのが当たり前だった私にとって、消毒液を一切使わずに、白色ワセリンを使った湿潤療法を、擦り傷の治療に試してみたのは、とても勇気のいることだった。
この貴重な体験を通して、改めて、人間の持つ自然治癒の能力の素晴らしさを、体感できたのは感動さえ覚えるのである。
ここまでお読みいただきありがとうございました。ご参考になれば嬉しいです。
ただ、 切り傷、刺し傷など傷が深いものは、病院の診察、治療が必要です。必ず、病院に行き適切な治療を受けてくださいね。